最近読んで面白かった医学系の本をリストアップ


エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明 (文春文庫)

エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明 (文春文庫)

まだエイズがどんな感染症なのかわかっていなかった時代、感染するかもしれないと恐れながらエイズの特効薬を作った満屋先生の話。

アメリカで未知の感染症、未知のウイルスと戦う姿が描かれています。医療従事者でなくても読んでいて面白いでしょう。

wikipediaに満屋先生の項目がありました。

満屋裕明 - Wikipedia


第二次世界大戦中に九州大学医学部で実際に行われた、アメリカ人捕虜の生体解剖実験について描かれています。

遠藤周作はクリスチャンなので、神と罪の意識の観点からこの事件をみていることがよくわかりました。

恐ろしい話ですが、一気に読んでしまいました。

九州大学生体解剖事件 - Wikipedia


医学系といっていいのかわかりませんが、生化学と生理学の知識があるとかなり深く読み込むことができます。著者の山本義徳さんはボディビルダーですが、いろんな教科書や論文を読んで勉強していることがわかります。

筋トレをし出して「せっかく筋トレするならもっと効率よく筋肉をつけたいなあ」「プロテインっていつ飲めばいいんやろ?」みたいな疑問に科学的に答えてくれます。

大豆はメチオニンが少ないのですが、米にはメチオニンが多く含まれます。逆に米にはリジンが少ないのですが、大豆にはリジンが多く含まれます。ですから「米と味噌汁」の食べ合わせは、自然とプロテインスコアを改善するようになっているのです。昔ながらの智慧ですね。

トレーニング開始直後には既にタンパク合成が亢進していることを考えると、トレーニング開始時には既に血中アミノ酸レベルを高くしておくことが望ましいと思われます。ホエイの場合は摂取60分後には血中アミノ酸レベル が最高値に近くなっているため、トレーニングの1時間前にホエイを飲むようにするといいでしょう。

わたしはいま、この本の後編を読んでいます。こちらではタンパク質より分子の短いアミノ酸について細かく書かれています。

山本義徳 - Wikipedia


わたしのGWは9連休です。読書がいっぱいできていいですね~。