jinheeの日記

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基礎ジニ学

医学生が心の澱を吐き出しています

【書評】【マンガ】フラジャイル

本、マンガの紹介や感想 医学部について

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こんにちは。ジニだよ。


きのうの「はたらく細胞」に引き続き、きょうも書評記事を書きます。


【書評】「フラジャイル」(1~4巻)


このマンガ、大学の図書館に置いてあって休み時間にぼちぼち読んでたのですが、、

図書館のマンガコーナーが、、


6年生が卒業試験・医師国家試験の勉強をしている真ん前


にあってですね。

6年生の覇気がすごくてなかなか近づけない

のでございます。


だから、フラジャイルも入荷したてで図書館の入り口に並べられていたときしか読んでいないので

1、2巻と4巻の最初のほう

しかストーリーを知らなかったんです。

4巻を読んだ時なんて

火箱って誰だ・・・?

状態。


ドラマ化もされましたし、ワタクシ、ちゃんとフラジャイルを読もうと決意しました。


ちなみにドラマは見たことがありません。見ろよって感じですけど、試験前だったり忘れてたりでついついね。(うちのテレビに録画機能はない)

フラジャイルを読むと病理医になりたくなります

6年生の覇気で近づけない図書館でマンガを読むのはあきらめて、ツタヤで借りました。(ちなみに、はたらく細胞・フラジャイル・コウノドリを一緒に借りました。コウノドリは最新刊まで読んだら書評書きます)


フラジャイル、ちゃんと読むと


病理に進みたくなりました。マジで。


病理って、顕微鏡をひたすら眺め続けるイメージでした(間違ってはいない)。というか、そのイメージしかありませんでした。

実習でもプレパラートを顕微鏡で見て、

「あっ、サイトメガロウイルスの核内封入体あったわ」

とか

膵臓癌が神経に浸潤してるところ、みっけ」

みたいに

プレパラートを顕微鏡でのぞいて、授業で聞いた病変をさがす作業

ばかりなんですよね。

実のところあんまりこの実習は好きではありません。ウォーリーを探せほど難しくはない間違い探しゲームをやっている気分になります。


でも、病理医はプレパラートを見て絶対的な診断をするんだとフラジャイルの岸先生から学びました。


病理医は患者さんを治療することはなく、顕微鏡を駆使して持てる力を100%診断に使うわけです。その姿がかっこいいなあって。


(いやちょっとまて。全身の疾患をプレパラートで見分けるんだから勉強して覚える量がハンパじゃないぞ)


しかも病理医の数って

医者全体の0.76%(日本病理学会ほーむぺージより)

でめちゃくちゃ少ないから、需要もあるわけです。


病理に行きたいです!って言ったら病理の先生たちは

とっっっってもよろこぶはずです。


いまのところ血液内科にすすもうと考えていますし、病理に進むかはわかりませんが、これだけは言えます。

病理に全く興味のないひとでも、そもそも医療関係者じゃなくても

とりあえず読んでみ?

ってことです。


あともうひとつ医学生だからこそ感じたことがあります

医療ものの話には医学単語がたくさんでてきますよね?

とりあえず、意味が分からないからとばして読みませんか?

医学単語の意味はわからなくても楽しめますよね。


かつて、わたしもそうでした。


しかし、臨床の勉強が本格的に始まったいま読むと


岸先生たちの会話の意味を8割は理解できます。


すごいこれ。自分の成長を感じます。ぶっちゃけ


ブログの稼ぎ方みたいなアフィリエイトの教科書の100倍理解できます。


当たり前か。わたしはアフィリエイトじゃなくて医療のプロになるんやもんな。


例えばよ?フラジャイル4巻から、岸先生の講演より

「JS1(薬品名)の副作用と思われる急性膵炎が発現
上腹部の強い穿刺痛と背部への放散
体温39度前後を推移
著明な起立性低血圧 膵性腹水
カレン兆候
リパーゼとCRPの異常高値
白血球2万/マイクロLオーバー
コントロール不良のまま重症化へと推移」

という言葉の羅列が出てきます。昔だったら絶対に読み飛ばしていました。


いまだったら、


膵臓の周辺には神経が多くて、そこに炎症が及ぶから痛い。
膵臓は背側にあるから疼痛が背部へ放散する。
膵臓の腺房細胞が障害され、トリプシンを中心とした膵酵素が活性化し、自己消化をひきおこす。膵臓の浮腫、出血、壊死がおこる。
活性化膵酵素が血中へ移行し、炎症性サイトカインが大量に誘導され、炎症反応がおこる。発熱、ショックなど。また、リパーゼなどの血中膵酵素
が高値。
急性膵炎では皮下出血斑がまれにみられることがあり、そのうち臍周囲のものをCullen徴候とよぶ。
白血球とCRPが高値→急性炎症


って、これはもちろん

病気がみえる 〈vol.1〉 消化器 (Medical Disease:An Illustrated Reference)

病気がみえる消化器 第4版

を参考にしましたが

漠然と↑に書いたようなことがイメージできるようになりました。


自分、すごい。


と思うと同時に


わたしは患者さんよりも、白衣を着て患者さんの治療をする医師の側にどんどん近くなっていくのだなあ


と実感しました。


自分が医師としてはたらいている姿は、正直まったく想像できません。
家にいるとき病院から電話がかかってきて

「○○さんの容態が急変しました。症状は~~で・・・」

って言われたとき、とっさに

「じゃあ△△を3mg投与して」

なんて言えるようになるんかなあという感じです。


医師に近づいていくのは、正直怖いのですが、この怖さを忘れてはいけないなとフラジャイルを読んでいて思ったわけです。
(臨床医たちが適当な診断をして、岸先生が怒り狂うシーンがたくさんあるし、診断をつけることの怖さも書かれています)


岸先生は天才というより、ものすごく診断に真摯なひとなのだとわかります。そこがしびれる憧れる。


<まとめ>

医学生のわたしは、フラジャイルを読んでものすごく勉強になりました。
医療に関係ないひとが読んでも十分楽しめる内容だと思います。
ドラマよりマンガのほうがおもしろいと思います。

いや、ドラマは観てないんだけれども、そんな気がします。





じゃあねっ