【医学部入試】指定の県で9年間働く義務のある地域枠に出願するときは、事前によく考えましょう


わたしの周りにも「奨学金をもらうかわりに9年間指定県内の病院で働くと、奨学金を返還しなくていい」という地域枠で入った人たちがいるんですが、正直この枠を受けるかどうかは医学部に入る前に本当によく考えるべきだと思います。


わたしが知っているひとのなかには「9年ここで働かなきゃいけないけど、別に奨学金をもらってなくてもずっとここにいたし、これでも全然いいよ」というひとたちもいるのですが、その一方で「なんで大学受験のときの俺はこんな奨学金に申し込んでしまったんだ…なんで地元に帰らなきゃいけないんだ」と嘆くひともいます。


医学部に6年もいると、入学してから本当に多種多様で複雑でなによりも大切な人間関係ができるんです。


卒後9年間も入学前に決めた指定の県で働く、ということは学生時代に培ってきた人間関係を切り離さなきゃいけないこともあるんです。


その人間関係には恋人も含まれます。


わたしの知り合いには彼女も彼氏も違う県の地域枠同士というひとがいて、「そんなん、卒後どうするん?続けるん?」と本人も周りも心配になっています。


医学部の6年間でどんな人間関係ができるか、どんな将来を希望するようになるかなんて、医学部に入る前には分からないのです。


みんなそれぞれいろんな事情があるのはわかっています。


ただ、学費が足りない、ということなら他の奨学金もありますし、推薦入試を受けたいということなら卒後の進路を縛られない全国枠もあります。


わたしの出身高校は医学部進学者が多い学校だったので、進学説明会で進路指導の先生が「卒後進路を縛られる地域枠を受けるときは、本当によく考えてから受けなさい」とおっしゃっていました。


それでわたしは地域枠を避けようと考えたのですが、「なんで大学受験のときの俺はこんな奨学金に申し込んでしまったんだ…」と嘆く友達は「俺もその説明会受けたかった.....まじで。どうせ地元帰るやろと思って受けちゃったよ。」と言っていたので、代わりにわたしがブログで伝えようと思って記事にしました。


お金で将来をしばられるということをよく考えてから、奨学金をもらえる地域枠に出願するか決めましょう。


(*奨学金のない地域枠推薦入試もあります)