USMLE Step1の勉強を始めました
USMLE Step1の勉強を始めました。USMLEとはUnited States Licensing Examinationの略で、米国医師免許試験のことです。Step1からStep3まで試験があるのですが、その一番基礎であるStep1の勉強を始めました。教科はこれだけあります。
SECTION1 General Principles
Chapter1 Behavioral Science(行動科学)
Chapter2 Biochemistry(生化学)
Chapter3 Embryology(発生学)
Chapter4 Microbiology(微生物学)
Chapter5 Immunology(免疫学)
Chapter6 Pathology(病理学)
Chapter7 Pharmacology(薬理学)
SECTION2 Organ Systems
Chapter8 Cardiovascular(心血管系)
Chapter9 Endocrine(内分泌系)
Chapter10 Gastrointestinal(消化器系)
Chapter11 Hematology-Oncology(血液腫瘍学)
Chapter12 Musculoskeletal(筋骨格系)
Chapter13 Neurology(神経学)
Chapter14 Psychiatry(精神医学)
Chapter15 Renal(腎臓)
Chapter16 Reproductive(生殖系)
Chapter17 Respiratory(呼吸器系)
の以上17科目です。
この辺の予備知識については以前記事でまとめました。こちらです。
jinhee.hatenablog.com
jinhee.hatenablog.com
教科がありすぎてどこから手をつけていいのか迷いました。「もう大学で習った教科」「調べたら必ず教科書に載っていそう」「臨床系よりは基礎のほうがいい」という条件を一番クリアした生化学から勉強しはじめました。こんな感じです。
わたしはA4サイズのルーズリーフを使っています。図が描きやすいように無地です。紙の右3分の1を折って、調べた英単語の意味を書いています。左側に問題のポイントを日本語で書いて、教科書で調べたことを書いています。問題集はFIRST AID Q&Aを、参考にする教科書はイラストレイテッド生化学(日本語版)を使っています。
イラストレイテッド生化学 原書6版 (リッピンコットシリーズ)
- 作者: 石崎泰樹,丸山敬
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2015/05/02
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
USMLEってなんか難しそう、雲の上の世界だと思っていましたが、案外やってみると普通でした。いままでやってきた英語の勉強と医学部の勉強を融合させた感じです。
きのうやっと重い重い重い腰を上げてUSMLEの勉強を始めた。biochemistryから解き始めたけど、イラストレイテッド生化学を参考にしながら案外解ける。身構えるほどではなかった。春休みの時間つぶしに最適かもしれない。
— ジニ@はてな¬e (@jinheexx) February 16, 2016
そう、案外普通。だけどかなり疲れる。それが勉強。まず、知らない単語を調べる。右側に書く。問題文の意味を理解する。でも答えが分からない。「この疾患、聞いたことある。でもなんだっけ」から始まるので、教科書のどこを調べていいか分からない。頭の中の知識を総動員し、教科書をペラペラめくり、やっと答えを見つける。答えは書いてあるけど、どうしてそれが答えか分からない。基礎知識を覚えていないからです。
まず、生化学の回路をほとんど忘れている。TCA回路、解糖系、脂肪酸合成などのメジャーどころまですっかり忘れている。中間物質、律速酵素、などもう何もかも忘れている。それらを思い出していく。紙に書く。ようやく答えを納得する。解答ページを読む。納得する。
もちろんアメリカの医学生のための問題集なので、問題から解答に至るまですべて英語です。つらい。例えばTCA回路で、oxaloacetateがオキサロ酢酸、fumarateがフマル酸は納得できるけど、地味にcitrateがクエン酸だったり、malateがリンゴ酸だったりして、微妙に日本語と英語が違う単語が嫌です。つらい。生化でこれやろ?免疫とかもっとつらそう。
1問納得できるまで調べて紙に書いたら、twitterを見てしまいます。つらい。1日1、2問のペースでしか進みません。ツイッタを見たり、ゲームをしたりでたっぷり遊んでいるからです。つらい。
1つ問題を解いた後にツイッタをぼんやり眺めるのやめないと。いつまでたっても問題集が進まない。
— ジニ@はてな¬e (@jinheexx) February 16, 2016
biochemistryだけでも50問あるし、ほかの教科もだいたい50問くらいあります。behavioral scienceみたいに20問しかない教科もあるけど、行動科学は医学部でほとんど習ってないから自分でお勉強しなきゃいけなくて、結局分量は多いです。つらい。
結構真剣に勉強しないとこの分厚いFIRST AID Q&Aは終わらないことに気づいた3年の春休み。いまのところ5年の後期~6年の前期にかけて受けるのがいいかなと思っているから、あと2年はあります。問題集を解くだけじゃだめで、膨大な知識を覚えていないといけないわけで、つらい。
いやまじでなんでUSMLEを受けようとかふざけたことを考えたのだろう。過去の自分をぶん殴りたい。けど教科書も問題集も電子辞書もお金高かったからな。元は取ってやる。
TOEICのときも同じことを言っていたような気がする。喉元すぎれば熱さ忘れる。
時間つぶしのゲームだと思って勉強します。
じゃあねっ