OSCE模擬患者をしてきました
きょうはOSCEの模擬患者役をやってきました。
(説明)
OSCEは「オスキー」と読みます。4年生が5年生になるために必要な試験で、病院実習(われわれはポリクリと呼ぶ)に出る前の臨床技能を測る試験だそうな。4年生が実際にKC(お医者さんが着てる白い服)を着て医者役をやります。
(説明終わり)
4年生のみなさま、改めてCBTとOSCEお疲れさまでした。
で、3年生の希望者と学務からランダムで選ばれた運の悪い人がOSCEの模擬患者役をさせられます。わたしはその学務から選ばれし運の悪い人でした。わたしにあてられたのは頭頸部。先日、国家試験を受け終えたばかりの6年生の彼氏に、わたしは頭頸部が当たったというと、
「それ、甲状腺を診るために唾をやたらと飲まされると思うよ」
と言われていました。まさにその通りでした。わりといろいろ大変だったので聞いてください。
まず、病院の受付に行きます。3年生は全員ジャージ姿です。診察しやすいようにだって。模擬患者役の我々3年生にはお~いお茶500ml一本しか渡されませんでした。医大生・たきいさんはお弁当をもらえたそうですが、わたしはお~いお茶一本しかもらえませんでした。つらい。
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呼ばれるまで待合室で待ちます。暇なので3DSで大乱闘スマッシュブラザーズをします。ひたすら暇でした。
診察室に行きますよと声がかかりました。お茶を持って行ってもいいよと言われていましたが、そんなにのどが渇かないだろうと思って置いていきました。
診察室にて。試験官の先生が3人いらっしゃいます。もちろん全員白衣のお医者さんです。授業に来た先生もいらっしゃって、大学で働くとこんな試験官までやらなきゃいけないのか、大変やなと思いました。一人の先生が
「昼休みの間にお茶が追加されてるじゃねえか。こんなにいらねえよ。去年はお菓子も出たのに今年はお茶だけか。来年にはお茶もなくなるんじゃねえか?」
とほかの先生に話しています。本当にご苦労様です。
ぼーっとしていると、先生に
「君、お茶持ってないの?君はいっぱい唾を飲むからお茶あげるよ」
と言われて、お~いお茶2本目をゲットしました。これが水なら後々楽だったのに、、、。
そして4年生の受験生が入ってきました。わたしは患者の椅子に、4年生は医師の椅子に座ります。そして試験スタート。
名前の確認(わたしの患者名は佐藤花子でした)、まぶたを押さえて下、上を向く、眼球が突出していないか、口腔・咽頭の確認、リンパ節の確認、甲状腺、頭皮の異常を調べるという試験でした。
これがね、
大変だったんだ。わたしの膀胱が。
口腔・咽頭の確認、これを読んでいるみなさんもされたことがあるでしょう。アイスの棒みたいな平たい板で口や舌を押さえて
「はい、あ~って言って」
と言われるアレです。
しばらくの間、口を大きく開きます。口が乾きます。
甲状腺の確認、これは唾を飲み込むと甲状腺の位置がわかり、そこからのどを触られて、また唾を飲み込みます。一回の診察で2回は飲みます。
唾を2回飲む。口が乾きます。
受験生が入れ替わる間にお~いお茶を飲みます。
口が渇く→お~いお茶→口が渇く→お~いお茶・・・
5人目の受験生あたりから膀胱に尿がたまっているのを自覚し始めました。
緑茶の利尿効果・・・!つらい。でも、受験生が出てから次の受験生が入るまでの間は1分程度・・・!この間にトイレに行くのはキツい・・・!それに、緊急事態というほどではない、我慢はできる。ひたすら尿道の括約筋を意識します。耐えろ、耐えるんだ!
そして、10人ほどの受験生の相手をし終えたところでしょうか。先生が
「あと10人か~」
とおっしゃいました。ワタクシ
「えっ!あと10人!?耐えれん」
と思って先生の顔を見ました。先生はわたしの苦悩している顔を見て
「あっ、患者役の学生は変わると思うよ」
と言ったところで、次の模擬患者役の同級生が診察室に入ってきました。
わたしは歓喜しました。診察室を出たところで学務のおじさんに
「トイレはどこですか?????」
と聞いてダッシュしました。4年生たちに迷惑をかけることがなくてよかったです。我慢できる程度の尿意だったので我慢しましたが、マジで緊急の患者役の人はトイレに行ってもいいと思います。代わりはいますから。
彼氏から宣告を受けていたとおりでした。めちゃくちゃ唾を飲みました。10人の受験生で、一回の試験に2回飲むのであの1時間くらいで20回は唾を飲み込みました。我が人生で最も唾を飲み込みましたし、今後の人生でもこんなに唾を飲むことはないでしょう。
お~いお茶じゃなくてただの水ならよかったのに・・・!そう思ってならない土曜の午後でした。あと、お昼なのでお弁当ももらえたら歓喜しました。拘束時間は2時間だったので、まあ、お茶だけでもいいけど、、。
来年はわたしが医者役をやるのか。がんばります。後輩たちは患者役をがんばって欲しいと願っております。
じゃあねっ