医学生ジニの有料noteの使い方を紹介します。

わたしがブログよりまえからnoteを使っているのはこのブログでも何度か触れさせていただきました。


また、100円マガジン「ジニのちょっと突っ込んだ話」を作っていることもお話ししました。(1は15記事になったので、2を作りました)
note.mu
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その有料マガジンにはわたしが医学を学んで感じたことも載せています。というか、医学ネタは有料公開のみとさせていただいております。


きょうはその理由についてお話します。


まず、わたしはまだ医師ではありません。学生です。だから書いていることが正しいとは限りませんし、患者さんを診断して治療したことがあるわけでもありません。


もし、ブログやnoteの一般公開でわたしが医学のことについて書いたとします。


そうしたら、グーグル検索で自分の病気のことを調べている患者さんがわたしの文章を読まれるかもしれません。


それは困るのです。患者さんが「自分の病気を勉強する」ためにわたしの文章を読むのはよくないんです。間違っているかもしれないし、あくまで座学・病院実習(これはのちのち)で学んだだけのことばかりだからです。


あくまで、「医学生ジニのエッセイ」として読んでいただきたい。一医学生が医学を学んで驚いたこと、感動したこと、嬉しかったことを楽しんで読んでほしいんです。


だから15記事100円というマガジンのなかに、わたしが医学を学んで感じた文章を入れさせていただいております。


これがわたしのnoteの有料記事の使い方です。




例えばです。


手塚治虫先生の「ブラックジャック」にでてくるピノコは、卵巣の成熟嚢胞性奇形腫がモデルです。これは若い女性に多く、胚細胞腫瘍のなかではもっとも多いものです。


成熟嚢胞性奇形腫は卵巣腫瘍で、髪の毛や脂肪、歯や骨、ときには皮膚の一部がでてきます。


わたしは講義を受けて、卵巣から髪の毛や脂肪がでてくることにものすごく衝撃をうけました。(ググると写真がでてきます)


もちろん、この腫瘍から女の子をつくることはできません。


あくまでピノコはフィクションの世界です。


成熟嚢胞性奇形腫になったからといって「自分の病気を勉強する」ためにブラックジャックを読むひとはいないはずです。(病気になってから読むと、作品への理解は深まると思いますが)


医学、医療現場の世界は奥が深く、さまざまな作品のモチーフになっています。


それはマンガだったり、小説だったり、お医者さん自身のエッセイだったりもします。エッセイではどくとるマンボウシリーズの北杜夫や、最近では雨月メッツェンバウム次郎先生が有名ですね。北杜夫さんの斉藤家はどのかたもすごい。。北さんのお兄さんは斉藤茂太さんだし、お父さんは斉藤茂吉さんやし。。


これらを読むのはあくまで「その作品を楽しむため」ですよね?


「自分の病気について知りたい」と思う患者さんには、もっと違う勉強の手段があります。




わたしは医学に感じたおもしろさを書きたい。


けれどネットでだれでも読めるようにすると、

「自分のからだについて知りたい」

と真剣に考えていらっしゃるかたを傷つけるかもしれない。

だから、わたしはこれからも医学を学んで感じたことはnoteの100円マガジンに載せさせていただきます。


そういえば、きのうのブロガー新年会で「就活や仕事の関係で顔出ししない」という話がありました。


わたしは顔出しするつもりはありません。


あと、将来医師としてはたらくので、患者さんやほかの医療者からの視線も気にしながら文章を書いています。プライバシー厳守なので、授業や実習で勉強させていただいた患者さんの個人情報は絶対に漏らしません。


この話の真偽のほどは確かではありませんが、どこかの医学部の解剖実習でおきたといわれる「壁に耳あり」事件が語り継がれています。


ある学生がご遺体の耳を切り取り、壁につけて

「壁に耳あり」

と言ってふざけたところ、その学生は不謹慎とされ退学になったという話です。


最初この話を聞いたときは、

壁に切り取った耳をつけて、それを写真に撮りSNSにアップした

と聞きました。


むかしから語り継がれているらしいので、ちょっと変形して伝わったのでしょうか。


解剖実習はずっとやってると、感覚が麻痺してくるんです。だからご遺体でふざけたくなる人がいてもおかしくありません。だから、解剖実習では写真撮影や個人情報の流出は絶対にNGだと先生方にきつく言われました。


本当にあったかどうかはわかりませんが、とにかく


医学を学ぶ態度は真摯であれ、そして情報発信には気をつけろ


という意味でとらえています。


noteでは課金していただくと、わたしの医学系エッセイを読めます。


課金していただくからってなにを書いていいわけでもなく、これは出していい情報かを考えながら書いています。


よかったらご覧ください。
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無料のほうには医学からは離れた個人的な文章を書いています。
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今回はまじめな内容でした。



じゃあねっ