宇多田ヒカルFantomeの私による解釈
きょう耳鼻科の再試が終わり、宇多田ヒカルさんのニューアルバムFantome(フランス語が打てない)を買いました。
いま、それを聴きながらこの文を書いてるんですが、いやほんと宇多田さん最高です。
生まれて初めてツタヤでCDを借りたのが宇多田さんの”Heart Station”、それが中学生の時。そしてエヴァ新劇場版でBeautiful Worldを聴き、ラストフレンズでPrisoner of Loveが流れ出して涙を流し、「宇多田さん好きかも・・・!」と思っていたところの活動休止、否、人間活動宣言でした。
宇多田さんの「くまちゃん」を勉強ノートに落書きしていたくらい影響されていたので、それはとても衝撃でした。
きっとわたしより上の世代のひとは、突然彗星のように現れた10代の宇多田ヒカルに驚き、感動し、いなくなってまた驚いたのでしょう。彗星が出て、うわあ綺麗って言ってるうちに、あ、消えちゃった、って。中学生のわたしはその彗星の終わりのほうのキラキラ光る塵しか見れませんでしたが、8年ほどたってやっと見れました。大きくていろんな色を放ちながらこちらに迫ってくる彗星を。
小娘の感想ですが、以前の曲より深みや愛が増したように思います。わたしが特に心揺さぶられたのが「花束を君に」にある
「毎日の人知れぬ苦労や淋しみも無く
ただ楽しいことばかりだったら
愛なんて知らずに済んだのにな」
です。朝ドラでよく聴いていましたが、この部分はちゃんと聴いたことがありませんでした。歌詞を見ながら曲を聴いていて、この部分で涙が溢れてきました。
宇多田さんの詞と歌声はどこか心の弱い部分を揺さぶってきます。
そして「桜流し」。YouTubeでエヴァとコラボしたとても美しいMVを事前に見ていたのですが、この曲だけでも美しい。退廃的、エヴァの世界観が素晴らしい一曲です。
宇多田さんが復帰してくださってとても嬉しいです。ありがとうございます。