女医の結婚3分の1ルール

 先生たちの間でまことしやかに語られる噂である「女医の3分の1ルール」。それは「女医の3分の1は結婚し、3分の1は結婚したのち離婚し、残りの3分の1は結婚せずに生涯独身のままで終わる」というもの。これに対し、「3分の1も結婚できないのか…」とか「結婚できてもこんなに離婚するんか…恐ろしい」と嘆く女子は多い。男性医師のなかには「男の医者はだいたい結婚できるけど、女性の皆さんは…まあ、学生時代か研修医のうちにがんばっていい相手見つけてください(笑)」と言う人もいる。

 先にあげた人たちは人生において結婚を重視しているか、結婚はみんながするから自分もしないといけないんじゃないかと感じてる人なんだと思う。でも、わたしは「医者になったら離婚しても独身でも女ひとりで生きていけるんやな。めちゃくちゃええ職業やな。」としか思わない。それだけちゃんとお金をもらえて、社会的にも高く認められた職業で、いろんな働き方があるということだからだ。「いつでも、どこでも、なにがあってもお金をもらえて、みんなに必要とされるのは医者だ」と思って医学部に来たので、3分の1ルールを聞いても「やっぱりわたしが思ってきたことは正しかったんだな。女がひとりになってもしっかり生きていけるんだな」という確信しか得られない。

 いつでも、どこでも、なにがあってもお金をもらえて、みんなに必要とされる。そんな効果を発揮する医師免許の威力は大きいし、まだ医師免許を持っていない学生のわたしは大きいことをほざいても所詮は「ただの人」なので、とりあえずこのまま医学部で普通に勉強しようと思うのでした。