医学生には分からない、大学生のやっていること3つ
医学部で過ごして、早3年。もうすぐ4年生になるジニです。こんにちは。
医学部というと、他の学部とかなり様子が異なっています。そこで今日は、私が医学部に入ってしまったがために、同年代の人たちがなにを言ってるのかわからない現象を3つ紹介しましょう。
①就活
医学生たちに就活はありません。強いて言えば、病院見学、マッチングでしょうか。でも、希望する病院に行けなくても、他の病院や大学病院には行けるので、無職にはなりえません。(むしろ研修医として働かされる)私は、大学3年生たちに就活が解禁されました、みたいなニュースを見てもピンと来ません。(就活というのが何なのかもよく分かっていない)
あと、ブログでも
「就活生にオススメのなんちゃら」
とか
「就活に使えるオススメの本7選」
とか見ても全く分かりません。ふ~~~ん、みんなすごいなあ~~~シュウカツ。くらいの感想です。
フリーランス、というのは就職せずに個人でお金を稼ぐ、という解釈でいいですよね?大学出てすぐフリーランスはまずい、だとかフリーランスで食っていけるのか?みたいな話を見ても現実味がわきません。ほ、ほう、きっと大企業に就職よりはお金を得づらいのかな、という感じです。
家族・親戚や中学・高校の友人に医師・医学生が多いのも、就活がよくわからない原因でしょう。みんな4年でCBT、5年で病院実習、6年で国試だね~と言って、大学間のちょっとした違いで盛り上がります。
他の学部に行った友人も、院に行くひとが多くてあんまり就活話を聞けません。。こうやって、私みたいな世間知らずの医者ができていくのです。
②ゼミ
あの、ゼミってなんですか。
と、他学部の人に聞きますが、聞いてもよく分かりません。そりゃだって、医学部にはゼミがないもの。
他学部の後輩や、高校時代の友人たちの会話にあがるゼミ。説明を聞いてもいつも想像できません。先生の研究室に行って研究のお手伝いをしたり、おしゃべりしたりする、といったイメージです。うちの医学部には研究室配属がありましたし、そんな感じかしら。(研究室配属は3、4年後になくなるらしい。)
私が行った研究室では、3週間ほどひたすらピペットマンをカチャカチャやってアミロイド線維を作ったんですが、これはゼミって感じでもないよなあ。(実験、というわけでもなく、あるものを作るという料理に近い感じです)
う~ん。よう分からん。とくに文系の学部のゼミ。ゼミでなにをやっていますか?
③卒論
卒論、ってレポートですかね。何か一つのことを自分で調べてまとめる、的なやつですかね。お題は与えられるんでしょうか、それとも自分で決めるんでしょうか、というレベルから知りません。
周りはまだ2、3年生なので、卒論に追い込まれる友人はいません。どっちかというと就活の話のほうが聞きます。しかし、4年の他学部の先輩は
「卒論やらなきゃ」
と言っていました。大学生ブロガーさんも言っていた気がします。確か。
医学部には卒論はありません。代わりに(?)6年生で卒業試験があります。卒試に受かったら卒業はできます。(が、その奥に控える国試に落ちると医者になれないので、6年かけて育て上げたニートができあがります。もちろん国試は2回目も受けられます)
他学部の学生は、卒論で字数たっぷりのレポートを書いて、単位があれば卒業できるというイメージです。合っているのだろうか。
(そもそも、単位をとる、みたいな概念がなくなってきた)
♪ ♪ ♪
以上、いかがだったでしょうか?この3つのことを本気で知りたかったらネットで調べたり、他学部の友人にしつこく聞くのですが、そこまでの熱意もありません。だからこんな記事ができあがります。
ふつう、大学で3年生といったら先輩!みたいな感じでしょうが、我々は6年まであるので
「まだのんびり遊んどきや~」
と先輩方から言われます。卒業はまだまだ先という感じがします。といってもすぐ6年生になっちゃうんでしょうが・・・。
そんなのんびり過ごせる3年生の春休みを満喫中です。そろそろ追いコンもあり、卒業式もあります。6年生が去って、新入生が入り、私は4年生になります。
きっと、他学部では味わえない時間の流れの中にいます。
他学部の学生が企業の面接と戦うならば、私たちは「みんなが受かる試験だけれど、そんな試験のなかで最もレベルが高い」試験に挑むんでしょう。
正直、面接とか就活よりも勉強のほうが得意だから、医学部に来てよかったのかもしれません。