なぜ女は「好きだよ」と言いたがり、言われたがるのか。なぜ男は「好きだよ」と言わないのか。
女性はパートナーの男性に「好きだよ」と言いたがり、また男性から「好きだ」と言われたがる生き物です。逆に、男性は自分から「好きだ」ということは少ないです。男性が愛情を言葉で表現することが少ないのは、行動で好きな気持ちを伝えているから、わざわざ言葉にしなくていいと無意識に考えているからだそうです。そう、どこかで読みました。
男性が考えることは確かに正論だよなあと、今まで感じてきました。でも、私も女という生き物に生まれてきた以上、彼氏から「好きだ」と言われたいんです。できれば、私が「好きだよ」と言う前に彼氏自身から「好きだ」と言って欲しい。セックスなんて「好きの極みの行為」ですが、その間でも「好きだ」が欲しい。
なんでだろう、なんでこんなに「好きだ」と言い合う愛情の確認がしたいんだろう。しばらくこんなことを考えていました。
そして、昨日ふっと分かったんです。
女にとって「好きだよ」という言葉は、「ありがとう」や「ごめんなさい」と同じ挨拶みたいなものだと。「ありがとう」「ごめんなさい」だって、感謝や謝罪の行動をとれば、そんな言葉はわざわざ言わなくてもいいですよね。言葉にして自分の気持ちを言うことで、人間関係を保っているんです。
実際、明鏡国語辞典で「挨拶」を調べると、そう載っていました。以下、一部抜粋です。
あいさつ【挨拶】
[名]
[一]
[自サ変]
(1)人と会ったときや別れるときに、儀礼的なことばを言ったり、動作をしたりすること。また、そのことばや動作。
「朝[別れ]の挨拶」
◇相手に対する敵意のなさを表し、人間関係を円滑化する。
「相手に対する敵意のなさを表し、人間関係を円滑化する」まさにこれです。挨拶は、男女問わず人間関係の潤滑油です。小学校に入る前から、「おはよう」「さようなら」「ありがとう」「どういたしまして」「ごめんなさい」を言うように教えられてきましたね。
ここで「好きだよ」の話に戻ります。
女性にとって、パートナーへの「好きだよ」は挨拶のようなものだと書きました。つまり、「好きだよ」は関係を保つための言葉だということです。女性は、好きな男性との関係を続けたくて「好きだよ」を言いたがり、言われたがるのではないか。男性はその女性との関係より、セックスという行動を求めるから、言葉は不要と無意識に思うのではないか。
こうぼんやりと考えていたところで、昨日はてなブログの人気エントリーにこんな記事がありました。
toianna.hatenablog.com
「男はセックスを求め、女は結婚を求める」は、古今東西でなんとなく真理とされていますよね。それを男性向けと女性向けの恋愛ゲームから証明していて、とても納得しました。思わず、「これや!」と声に出してしまいました。この記事は私の「『好きだよ』は愛情の挨拶論」をより確信に導きました。
セックスは行動で、結婚は人間関係ですよね。「男性は行動を求め、女性は関係を求める」と言い換えることもできます。人間関係の維持には挨拶、つまり自分の感情をわざわざ口に出して相手に伝えることが必要なんです。だから女性は「好きだよ」と言いたがり、言われたがる。挨拶で愛情の確認をしあいたいんです。
男性は女性より、セックスができたら満足だと思っている方が多いと思います。しかし、女性はセックス以上に言葉を求めています。
セックスの最中に「好きだよ」と言い合えたら男女の望みがともに満たされてパーフェクトですし、さらにその「好きだよ」が男性から先に言われたら女性としてはたまりません。
私の「『好きだよ』は愛情の挨拶論」はいかがだったでしょうか。「おはよう」「ありがとう」「ごめん」と同じように、カップルの皆様は「好きだよ」と挨拶しあってみてはいかがでしょうか。
※ただし「好きだよ」の効能は大きいので、本当に好き合っている相手に限定して言いましょう。